産後の骨盤矯正

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産後の骨盤矯正とは?

 
 
 
妊娠、出産を考えている女性であれば、聞いたことがある産後の骨盤矯正ですが、どうして産後の骨盤矯正が必要なのか?それについて考えて行きたいと思います。
 
 

出産前に起こる骨盤の変化

 
 
 
赤ちゃんは骨盤の間を通って生まれてきますが、通常の状態では産道が狭くて通れません。そこで身体は妊娠中にホルモンを使って、骨と骨を繋いでいる靭帯や筋肉を徐々に緩めていきます。出産直前にはかなり緩んだ状態になっており、骨盤がバラバラに分解されている状態だとイメージして頂ければと思います。
 
 

出産後の骨盤は?

 
 
ホルモンの働きによって緩んだ靭帯や筋肉ですが、2~3か月かけて前の状態に戻っていきます。出産後は妊娠中の疲労、出産時の疲労などが重なり、お母さんはクタクタの状態。しかも靭帯や筋肉が緩んだ状態だと、姿勢が安定しないので、動くことすらきつい状態になっています。
 
 

なぜ産後の骨盤矯正は必要か?

 
 
緩んだ靭帯や筋肉が2~3か月で自然と元に戻ります。その際に骨盤も自然と本来の状態に戻ります。これは事実です。
ではなぜ産後の骨盤矯正が必要と言われるのでしょう?産後の骨盤矯正を行っている方も、受けようと思っている方も、「ゆがんだ骨盤を戻す」イメージを持っていると思います。しかし骨盤は自然と元に戻ります。中には自然と戻ることが難しいので、元に戻る手助けがいると考えている方もいますが、真実はそうではありません。
 
 

産後に必要な治療とは?

 
 
 
 
産後に本当に必要なのは2つ
1.お母さんの疲労回復
2.神経機能の回復
この2つが重要です。
 
まずお母さんは妊娠期間の疲労、出産時の疲労、乳児の世話と1年程休む期間がなく、疲れ切っています。この疲労を最短で解決することが重要です。
 
そして疲労によって神経機能が低下しています。この神経機能低下によって、自然と元に戻っているはずの骨盤を正しく使えない状態になっています。骨盤は姿勢を支える重要な場所ですから、ここが正しくないと腰痛や股関節痛みなどが引き起こされます。
 
骨盤は自然と元に戻っているのに、上手く骨盤が機能せず、身体を正しく使えない状態。例えると新品の電子レンジがあるけど、コンセントやコードがおかしくなり、電気が流れず使えない状態になります。壊れてないけど使えない。動くはずなのに、動かす力が伝わっていない状態です。
 
 
 

まとめ

 
 
 
産後の骨盤は自然と正しい位置に戻るので、矯正は必要ありません。バキバキと矯正することによって、逆にゆがんでしまう危険性があります。
必要なのは疲労回復と神経機能の回復です。疲労回復には休む事が重要なので、お父さんを筆頭に周りの家族の協力を得て、一人で休める時間を作ってもらうのが大事です。
 
神経機能の回復に関しては、専門の治療院を探して相談されてください。大変ですが、運動プログラムによって神経機能を回復される方法などもあると思います。
当院では産後の骨盤矯正というより、産後のボディケアとして、疲労回復と神経機能回復の治療を専門性を持って行っています。お気軽にご相談ください。