睡眠の重要性 |
病気の予防 |
・脳卒中 4倍
・心筋梗塞 3倍
・糖尿病 2.2倍~3倍
・高血圧 2倍
・風邪 2.5倍~5.2倍
・認知症 2.9倍~5.2倍
・うつ病 2.5倍~5.8倍
といったデータが研究から出されています。
睡眠が足りないだけで2倍以上病気にかかるリスクが上がる結果となっています。実は睡眠中にだけ脳と心臓が休むことができます。普段から活発に活動しないと生命維持できない脳と心臓が休めるタイミングが睡眠中のみになります。
身体の回復 |
身体も睡眠中にしか回復しません。これは皆さん経験があると思いますが、
軽い風邪を引いて寝たら治ってた
運動後痛かったけど、寝たら治ってた
ぶつけて痛かったけど、寝たら治ってたなどなど
こういった経験あると思います。休んでたら治ったというより、寝たら治ったが圧倒的に多いと思います。つまり身体の回復は睡眠中でないと起こらないことになります。
睡眠中で一番回復が起こりやすいのは、ホルモンが一番分泌されやすい22時~2時の間です。成長ホルモンは深い睡眠中に分泌が最大になります。人がもともと持っている体内時計の周期から、一番睡眠が深くなる時間帯と合致するためです。
脳への影響 |
代表的なもので、
・記憶の整理、定着
・認知症の予防
などがあります。
・睡眠中に日中に覚えたことを整理し、定着させます。ハーバード大学の実験では記憶として定着させるためには、6時間以上の睡眠が必要とすると結果として出ています。
また短期記憶に関しても、睡眠をとらないグループと3時間の睡眠をとったグループでは倍近く結果に差が出ました。
・認知症、特にアルツハイマー型認知症は原因が特定されています。それがアミロイドβタンパクと言われる物質です。これが脳に溜まることでアルツハイマー型認知症となっていきます。ではなぜ、それが睡眠と関わってくるのかと言いますと、睡眠中に脳のクリーニングがされるからです。アミロイドβタンパクが除去されることで認知症の予防にもつながってくるのです。
適切な睡眠時間 |
大人の場合と子供の場合でも理想の睡眠時間が違います。
・0~3か月 14~17時間
・4~11か月 12~15時間
・1~2歳 11~14時間
・3~5歳 10~13時間
・6~13歳 9~11時間
・14~17歳 8~10時間
・18~64歳 7~9時間
・65歳以上 7~8時間
と言われています。
6時間睡眠を2週間続けると2日徹夜したのと同じ認知機能になるというデータもあります。
さらに、アメリカで行われた研究でバスケットボール選手に7時間睡眠と9時間睡眠でデータをデータを取ったところ9時間睡眠の方がシュート成功率の上昇など身体能力の向上も見られました。そして体の痛みや症状をとるのも6時間連続で眠らないと痛みが取れていかないというデータも調べられています。
死亡率のデータでは、大人の場合6.5~7時間が一番長生きできるという研究結果もあります。ただし、病気で眠れない人も含めた平均値ではあるのですが、それを踏まえたとしても大人では最低でも6.5時間以上は睡眠が必要です。
ここで少し小話を。
昔ショートスリーパーというのが流行った時期がありました。3時間程度の短時間睡眠で十分で、余った時間を他の活動にあてようというものでした。ショートスリーパーになる為の訓練や本などもありました。
しかしショートスリーパーは遺伝子疾患であることが医学上分かっています。訓練して出来るものではなく、現在では病気に近い扱いになっています。
おわりに |
色々ご紹介させて頂きましたが、睡眠の重要性についてお考えは変わったでしょうか?当院では「患者の健康と生命を第一とする」という理念があります。
睡眠は健康と生命にとても大事です。順序的には身体の不調から始まり、身体が機能しなくなると自立神経系の働きが失調し、内蔵の機能低下を引き起こしそこから病気は始まります。
しっかりとした睡眠をとることが、とても重要です。
睡眠がとりたくても取れない、中々寝れない、朝起きても寝た気がしない、睡眠の質が悪い気がする、薬がないと眠れなくなったなどのお悩みがありませんか?
背骨のゆがみを調整し、姿勢を良くし身体の機能を整えることで、自然と快眠できる身体に改善することが出来ます。いつでもご相談ください。