2020/7/1
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患者さんの訴える症状と検査 |
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首~肩~背中のだるさを訴えて来院された女性の患者さん。詳しく問診をしていくと、何年も前から同じような症状が出ては消えていたことが繰り返されていた。 その時は痛かったけど、知らない間に良くなっていたからそのまま何もしていなかったと話されていた。当院の治療計画や治療方針、インフォームドコンセントをしっかりと行い、不調や不健康の原因を理解し、納得して頂いたので治療を開始することになった。 問診で聞いた症状は主に右側の首~背中の症状だったが、当院での構造と機能の検査を行った結果、異常が出ているのは左側。 初回の治療が終了し、症状と検査の結果から頸椎ヘルニアの疑いも考えておかなければいけなかったので、患者さんにMRI撮影を勧めておいた。 2回目の治療時連携病院でのレントゲンデータとかかりつけ病院でのMRIデータが揃った。医師よりは頸椎ヘルニアの診断を受けたと報告があった。 全てのデータが揃った結果、やはり左側に異常が出やすい原因が確認できた。
原因ではないところを治療しても一切効果がないので、原因に対して正確にアプローチをしていく必要があるが、患者さんの心理的には『なぜ痛い方を治療しないのか?』と思うだろう そこで検査結果を説明し、症状が出ている右側ではなく、原因は左側に影響があることを事前に説明し、不安を取り除くことに努めた。 約4回の治療で症状は8割程度軽減したようで、患者さんも安心した様子。当院の治療方針は健康を作ることで健康になった体が痛みや症状を回復させることなので、症状の変化は検査や治療計画にあまり関係ない要素だが 回復している目安にはなるし、患者さんが楽なるのは素直に嬉しい。よくいつ良くなりますか?と聞かれることがあるが、答えは
誰に対しても同じように回答している。 これが原理原則なので、これ以外答えがないと思う 患者さんは痛くなければ治ったと思う人が多いが、プロからすると検査が良くなって、症状が消えてから初めて治ったになる。 糖尿病になって、症状は出ていないけど血液検査すれば異常が出ている。これで症状がないから治ったと言えるのか?その内症状は必ず出ます。 歪みも同じで知らない間に悪化を続け、その内治療対象から外れるレベルにまで伸展する。検査結果をもとに淡々と治療基準に則り、プロとして結果を出す。 どこに行っても良くならない本当に困っている患者さんの為に今日も最善を尽くします! |
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