2020/7/14
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転倒による肋骨骨折を予測する |
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治療開始前に患者さんがスポーツをしていて3日前に後ろ向けに転倒したと報告があった。背部を強打してしばらく息が出来ずきつかったそうだ。 その後は胸の奥で痛みが続き、呼吸するのが辛く、笑うと痛いのが続いている。最初よりはましになったが、まだ痛みは7割ぐらいあると相談を受けた。 状況や症状から肋骨骨折かひびの疑いがあったので、それを頭にいれて検査を行っていく。 左上肢の検査時に異常と痛みが検知された。 胸部への負担を抑える為に座った状態での治療のみを行い、再度左上肢の検査をすると最初と同じ異常と痛みが再現された。 左上肢以外の検査では全て変化が起き、検査データが改善し、良好な状態を示していたのでこれは体の機能ではなく、身体的、構造的に異常が出ている可能性が強いので、近くの整形外科を受診したほうがいいと伝えた。 3時間後に患者さんより連絡があり
と報告頂いた。 患者さん自身はまさか折れているとは思っておらず、半信半疑で受診を決意した様子。本人の自覚的には少し転んだ程度だったので無理もないと思う。 この患者さんは真面目に治療に取り組まれているので、非常に状態が把握しやすい状態だったので、検査で肋骨損傷の可能性を考慮にいれることができたと思う。 ただ転んだだけだから大丈夫だろう!と適当に治療していたとすると、この患者さんの体は大きく機能障害を受け、体調が悪化し、不健康になっていただろう。 プロの治療家として患者さんを健康へ導くうえで、大切なお身体を適当に、感覚的に扱うことは許されないと思う。 今後は骨折箇所に気を付けながら治療を継続していきますと言われたので、しっかりと治療していこうと思います。
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